2chで出合った外国崇拝例としては「北朝鮮の拉致はでっち上げ」というヤツがいた。
それだけなら「そんなの大勢いるだろう」と言われそうだが、そいつの凄いところは
金正日が拉致を認めた後でそう繰り返し主張していた事だ。
その理屈によると
「良心的な国家である『共和国』が拉致などする筈が無い。拉致を認めたのは日本に脅迫されたから」
であって当時、繰り返された他国の「拉致問題では日本の立場を支持する」という発言も
全て日本の脅迫によるものなんだそうだ。
北朝鮮の核開発でも「それは全部いちゃもん」だと否定していたが、否定出来なくなると
今度は「共和国の核開発は正々堂々のもので非難される筋合いは無い」と正反対になった。
北朝鮮が国連総会で「ジャップ」発言をして議長国からも総スカン食ったときも
「内心では各国は共和国を支持しているけど、日本の脅迫でそう言えないだけだ。
いまに日本は国連から制裁される」
と力説する有様だった。
そんなわけでそいつは「良心的国家である『共和国』のやることは何でもかんでも正義」
と言い張っていたのだが、滑稽な事にそいつは「先軍政治」とか「強盛大国」も全く知らず、
挙げ句の果てに「愛国心などというヤツは死ね」と主張して「北朝鮮の国家は『愛国歌』だろう」
と指摘されて嘲笑されたりしていたな。
拉致を否定した時点でそいつは二十歳だったらしいのだが、こういう人間は結局「地上の楽園」
を頭に描いて、それをもてはやすことで「自分は他の人間よりも上」という安っぽい優越感に
浸りたいのだろうな。だからそれに少しでも傷がつく事を認めず、どんどん現実から離れて
いってしまうんだろう。