【潔くない鹿児島男児列伝7】●島津斉彬
年貢を最大で90%以上に引き上げた、大名史上最低の暗君。
この時代の薩摩の領民がいったいどのように生活できていたのか
まったくもって謎である。
西洋かぶれとして知られ、領民から収奪した金は、洋式造船、反射炉・
溶鉱炉の建設、地雷・水雷・ガラス・ガス灯の製造などに惜しみなく
注ぎ込んだが、モノになったものは何一つ無く、すべて外国から
調達した方がはるかに安く高品質であると分かったことが唯一の収穫であった。