今になって改めて思っても、やはり自分は正しかったと思う。特攻は自殺なんかじゃない。自殺は自分を殺すことで苦痛から解放される、つまり利己的な動機からきている。
でも、特攻隊員は自分の能力を最大限に発揮して、迫りくる戦線を食い止めるために戦ったんだ。もちろん、死ぬ恐怖は持っていたはずだ。
死ぬのが怖くない人間などいるはずがない。出撃前夜まで布団の中では恐怖に震えていたかもしれない。もっと生きて愛する人たちと幸せに暮らしたかったかもしれない。
でも彼らには偉大な揺らぎない信念があったんだ、家族を恋人をそして日本国民を守りたい、俺がここで食い止めなきゃ・・・ 

葛藤の末に恐怖に打ち克って堂々と出撃していった青年のことを考えるといつも目頭が熱くなる。