「奥のほそ道」/豪作家が泰緬鉄道捕虜虐待を多面的に描いたブッカー賞作
◆著・リチャード・フラナガン、評・佐久間文子
週刊新潮(2018-07-19), 頁:112
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 収容中に死んだ戦争捕虜たち、実行不可能な命令に従わざるをえない日本の将校、日本人からも
オーストラリア人捕虜からも憎まれる朝鮮人軍曹。同じ場所にいながら立場の異なる人々の視点も
持ち込まれ、時間の流れはさらに複雑に重なりあい、響き合う。