よく大日本帝国は民主国家だという人いるけど、誤解してはいけない

確かに世論は熱狂し、マスコミはそれを煽りたて、天皇や政治家は国民のコントロールに苦慮していた
20世紀とは大衆の時代だった
しかし、だからといってそれが民主主義とはいえない

なぜなら民主主義とは、ただの大衆迎合ではなく、意志決定の方法論だからだ

単純に世論が熱狂していただけでは民主主義ではない
普通選挙によって議会を構成し、定期的に政治家は信任を受けなくてはいけない

戦前の大日本帝国の大きな欠陥は、まず議会が、立法の最高権限を掌握していない
法制度上、立法権はあくまでも天皇にあり、議会はアドバイス機関でしかなかった
つまり議会はあったけども、議会制民主国家としての機能を果たしていなかった

ファシズムは大衆運動という点では確かに民主主義と誤解されるが、議会が立法の最高権限を掌握してない時点で、やはり「議会制民主主義」ではないのだ