原爆 私たちは何も知らなかった (新潮新書)
有馬 哲夫 (著)
出版社: 新潮社 (2018/9/13)
https://www.amazon.co.jp/dp/4106107821
内容紹介
常識が根底から覆る!

私たち日本人は、「アメリカが原爆を作り、日本を降伏に追い込むためやむを得ず使った」と聞かされてきた。
しかし、これはまったくの虚構である。原爆は、アメリカ、イギリス、カナダの共同開発だ。
しかも使う必要がなかったにもかかわらず、戦後の国際政治を牛耳ろうとする大統領らの野望のために使われた。
そのあとの核拡散も彼らの無知と愚行が原因なのだ――公文書研究の第一人者が膨大な資料をもとに示す、驚愕の真実。


目次(抄)

まえがき

I 原爆は誰がなぜ作ったのか
アインシュタインの手紙から始まったのではない/アメリカは原爆をプロパガンダに使った
原爆は日本に使うことを想定していなかった/原爆開発は国際的プロジェクトだった
見逃されてきたカナダが原爆開発に果たした大きな役割/原爆はケベック協定のもとで英米加が共同で作った……etc.

II 原爆は誰がなぜ使用したのか
アメリカだけで原爆の使用を決定したのではない/なぜチャーチルは日本に原爆を使用することを望んだのか
イギリス側は原爆投下に同意しただけではなかった/無警告投下は真珠湾攻撃に対するトルーマンの懲罰だった
原爆を手に入れてトルーマンは舞い上がってしまった/ポツダム宣言はソ連に北方領土を与えていない
原爆投下は天皇御聖断に影響を与えていない/トルーマンは自己弁護のため日記を残した……etc.

III 原爆は誰がなぜ拡散させてしまったのか
ルーズヴェルトは国際管理に前向きだった/スティムソンは新大統領に国際管理を説いた
科学者たちの予言はロンドン外相会議で的中した/悔い改めざるトルーマンが歯止めなき核拡散を招来させた……etc.

あとがき

主な登場人物
註釈