テレビで1997年〜99年くらいの90年代末くらいのJ-POPのことを取り上げた音楽番組をやってたのだが、それを見て
「日本がまだ元気だった時代」とか「日本が明るかった時代」とかいうレスをしてるやつがいて唖然とした。
何歳くらいの人間なのか知らないが、おそらく当時まだ社会を知らない18歳以下くらいの子供だったか、ひょっとするとまだ生まれてなかったのか。
確かにJ-POPに関してだけ言えばCDがミリオンセラーを連発してるくらいの元気な時代だったけけど、
それ以外の90年代の状況なんていまより大変な時代だったかもしれないのに・・・
特に90年代末なんて酷かった。当時俺は20代前半〜半ばくらいの年齢だったのだが、まさに世紀末って感じでこの世の終わりみたいな状況を肌で感じてた。
大学出ても就職先がなかったんだよなあ90年代末って・・・リーマンショック後とどっちが酷かっただろう?

90年代全体で見ていくと、バブル崩壊、平成大不況、いじめ問題再燃(いじめ問題は昔から取り上げられてたけど)、
松本サリン事件、オウム真理教事件、阪神淡路大震災、薬害エイズ問題、和歌山カレー毒事件(その後も毒入り事件続発)
酒鬼薔薇事件に端を発してその後も少年事件多発、
いや、実際には昔に比べて大して増えてなかったけど、マスコミの印象操作で激増してるかのように報道されて世の中の不信感は高まった。
四大証券の一つである山一證券が倒産してその後地方銀行などの金融機関の倒産、大手企業の倒産、貸し渋り問題、
超就職氷河期でアルバイトさえロクに採用されないような状況

で、それをいくら説明してもそいつら納得しないのよ。
「いまに比べたら良かった」って主張を繰り返すだけ。
他に90年代をしっかりと知ってる連中にさんざんソースを示されて「こんな時代だった」と言われてもダメ。
頑として認めない。
ああそうか、こうやって「昔は良かった」が作られていくのかと思ったよ。