明治40年帝国国防方針で海軍はアメリカ海軍を仮想敵と定めた
これ以降日本海軍は常に米海軍と戦うに必要な戦備を国内でも国際的にも要求し続けた

いざ実際に対米開戦をするしないの判断を迫られた時40年に渡り仮想敵を米海軍と言い続けてきた海軍にやれませんとハッキリ言えるものは、少なくとも責任ある立場の人間ではいなかった

この時海軍の仮想敵を陸軍同様ロシアと定めていれば、世界3位などと言う過剰な戦力は必要でなく、アメリカに挑戦しようなどと言う蛮勇も生まれなかった

この帝国国防方針の海軍の構想は誰が主体で決めたのかいまいち不明だが当時軍令部長の東郷は賛成していたのは間違いないだろう
山本権兵衛もまだ海軍に影響力を持っていたが、反対していたと言う話も聞かない 陸軍と同様に予算が獲得できる米の仮想敵国化に海軍一同賛成したと言うのが実際のところだろう

その安直な考えが対米参戦の遠因となった