0065名無しさん@お腹いっぱい。
2023/05/10(水) 22:57:32.28ID:Gorbo8Qi0政・官との「癒着」鮮明に 補助金に不透明さ――検証・船舶振興会汚職
◇「反理事長」のキャンペーン、「内部対立も噴出
財団法人「日本船舶振興会」(笹川良一会長)の前事務局長、吉松昌彦容疑者(52)がモーターボート競走法違反(贈収賄)罪で
起訴された。設立三十年余の振興会に初めて捜査のメスが入ったわけだが、以前から振興会には多額のモーターボート競走の
収益金をめぐる数々の不透明な問題について、批判の声が出ていた。今回の摘発では、運輸省幹部や政治家との「癒着」ぶりも
浮かび上がった。警視庁捜査二課は引き続き、家宅捜索で押収した段ボール箱二百五十個分に及ぶ資料の分析を進める。
【捜査の今後】
…(略)…
【広がる波紋】
昨年四月、良一氏の元秘書が社長をしている振興会関係の新聞社「連合新報」が「世襲制の排除」「良一氏の精神に立ち戻れ」
など反陽平氏キャンペーンをを始め、昨年十一月まで続いた。これに対抗して振興会側は同社に振興会ビル(本部)からの立ち
退きを通告。競艇主催者の自治体でつくる「全国モーターボート競走施行者協議会」会長の大阪府箕面市長(当時)が各自治体に
購読中止の通知をするなど、波紋が広がった。
この間、反陽平氏とされる振興会幹部が「上司に職務権限を越える発言をし……脅迫を行った」として、懲戒解雇されてもいる。
【批判の声】
この対立をきっかけに、振興会をめぐる疑問点が月刊誌や新聞で次々と報じられた。
…(略)…
【太いパイプ】
一連の報道で運輸省は昨年十月、振興会に指導。助成約五十団体の幹部を良一氏、陽平氏が兼職していたが、うち約三十団体
について「資金を恣意的に使うという誤解を呼ぶ」と兼職をやめさせた。政府諮問機関はすでに一九七九年、このような兼職は避け
るべきだと答申、さらに「(振興会のような)振興団体の長は大臣の任命制」にするよう検討を促していたが、十年以上答申を放置し
ている形だ。
この背景で指摘されるのが運輸省と振興会の「癒着」。陽平氏は理事長に就任した八十九年以降九二年まで毎夏、同省幹部を
自分の別荘でゴルフ接待していた。その際、関連財団経営のホテルから料理人を呼び、食事を振る舞ったこともある。同省関連の
財団には今年度で振興会から、百七十五億円の補助金が出ているほか、助成五十八団体へ百十九人の天下りがいる。
運輸省幹部だけでなく、竹下登氏、中曽根康弘氏、森喜朗氏、鹿野道彦氏という大物政治家も同様に接待していたことを、陽平氏
は十六日の会見で認めた。陽平氏は接待を「個人的なもの」と話しているが、ある同省幹部は「陽平氏は政官界に太いパイプを
つくって、運輸省が干渉できにくくしている」と、接待の背景を推測している。