京都の東山区・左京区の境に蹴上という地名がある。一見、何かありそうといえば何かありそうで、意識しなければ特に何も思わない地名だが、蹴上という地名にはその名になるまでの嫌な由来がある。
その昔、京都の九条山(現在の渋谷街道)には粟田口刑場という京都一の処刑場があった。その処刑場は1万5000人もの人が殺された場所と言われているが、当時京都は日本一の都市であったといえ、人口は20万人程度。1万5000人というのがどれほどの数だったかが分かります。

処刑を拒む受刑者を蹴り上げながらむりくり処刑場まで連れて行った事にちなみ、蹴上という名前がつきました。渋谷海道では突然首が亡くなるライダーの霊の出没など目撃例が後を絶ちませんが、この霊はどこから出てきたのでしょう?
ちなみに三条別れという所があり、その昔、粟田口刑場で処刑される罪人を見送りにきたその家族は、ここの先はついていけず、この別れでで永遠の別れをしなければなりませんでした。