>>660
一度、ロックから完全に離れてみてからは、音楽というものを全く聴かなくなってしまった。

若い頃は、まさか自分がロックから興味がなくなるなんて想像さえしなかったんだ。

それが、音楽を全く聴かない生活が当たり前のようになってしまっていたんだ。

そういう生活が約10年間くらい続いた後、ふとしたきっかけで立ち寄ったTOWER RECORDSでALICE IN CHAINSの2ndアルバムの「DIRT」の日本盤のCDのデッドストック商品を店頭で偶然、発見した。

その瞬間に、「これだ!」という閃きのようなものを感じ、商品を手に持ってレジまで向かって商品の購入代金を支払った。

自宅へと帰って来てから、ALICE IN CHAINSの2ndアルバムの「DIRT」のCDをCDプレーヤーで何度も繰り返し聴いてみた。

その時に思ったんだ。この音楽こそ、長年、自分が探し求めていた音だと確信したんだ。

それ以来、ALICE IN CHAINSの過去のアルバムをアマゾンで購入し、主要な作品はほぼ全て取り揃えた。

そうした経緯を振り返ってみると、いつのまにかヴォーカル軽視の姿勢から、ヴォーカル重視の姿勢へと自分の音楽的な嗜好が変化していた事がよく分かる。