1993年デビューで、いわゆる「北欧メロデス」がシーンとして確立されはじめた黎明期から活動するバンド。
デビューEP「Skydancer(1993)」が当時は奥路地にあったディスクユニオンお茶の水HM館で並んでいたのを思い出す。
他にはDissectionの「The Somberlain(1993)」、「Storm of the Light's Bane(1995)」やAmorphisの「Tales From the Thousand Lakes(1994)」も並んでいた。
Dark Tranquilityも1stアルバム「The Gallery(1995)」を発表、Sentencedの「Amok(1995)」も出て北欧メロデスは次々と名盤、スターが生まれていく。少し後にIn Flamesの2nd「The Jester Race(1996)」が出て、そこでメロデスはめちゃくちゃ盛り上がったもののひとつの完成形を見てしまったというか。しばらくするとどのバンドもクリーンボーカルを取り入れ、暴虐性を抑えていき、耽美というか空間的なキーボードを取り入れた音作りに発展していった。メロディアスになるのは良いのだが暴虐性を失いすぎると退屈になるので、バランスが難しいところ。
あと、新譜では北欧らしい美しいメロディがどうも枯渇しているようにも思う。やはり暴虐性の合間に見える美しいメロディを作るセンスと、一曲丸ごとメロディアスな曲を作るセンスは別物ということ。中心人物が同じNonexsitはバリバリの暴虐性があるので、もっといい具合にミックスしてくれればいいんだけどね。