日本人は初見だと黙って聞くから、あとからツイートとかを見ないと分からないよ

BURRN
> — 先程、日米のフェスの違いについての話が出ましたが、具体的にはどんなところにそれを感じてきましたか?
> KANAMI そうですね……言い方としては良くないのかもしれないですけど、日本の方は知らない曲だとあんまり身体で乗れない人が多いかな、という印象があって。「この曲知ってる!」というのと「この曲知らないな」という時の差が大きい感じがするんですよ。そういう知らない曲については、雰囲気を味わいながら徐々に「ああ、これは好きかも」みたいになっていくというか。それに対してアメリカのフェスのお客さんは、どんな曲であろうと身体ごと乗ってくるんですよ。ステージから見ていてもそれがわかるので、こちらとしてもやりやすいというか、安心出来るというか。そういう感じがしますね。あとはやっぱり、お客さんのリズム感が全体的にいいんですよ。みなさん乗り方が上手いという印象があります。
> — それに対して日本の場合は、初めて耳にする曲については「まず聴いてみる」みたいなスタンスがある、ということですね?
> KANAMI そういうイメージがあります。だから新しい曲をやるたび「こういう曲、あんまり好きじゃなかったかな?」って、私的には心配になったりするんです。だけど実際、あとでSNSとかで見てみると「あの曲、初めて聴いたけどすごく良かった」みたいなメッセージが届いていたりとか。「ああ、ホントは気に入ってくれてたんだ」と気付かされるパターンも多かったりするんです、私の場合。
> — 「だったらもっと素直に反応してよ!」とか、思っちゃいますよね。
> KANAMI でもそれは、日本の方の特性みたいなものでもあるので、聴き方はご自由に、とは思っています。私もライヴを観に行った時、ずっと乗りっぱなしではいられないほうですし耳で聴くことに集中するタイプではあるので、知らない曲に接した時のそういう気持はすごくわかりますし。