27です。

>>LOOX立ち上げたらバッテリーが心もとない   からしますと、充電しないと(しながらでないと)
>使えない、といった感じを受けました。なにより国沢氏はコンセントを見つけて飛びついた訳ですから。
そうですね。国沢氏のブログを読んだだけでは、電気を充電できなかったなんて考えもしなかったでしょう。
でもね、可能性だけから言えばなんだって言えるわけです。国沢氏は充電できなかったなどとは書いてないですからね。

風が吹けば桶屋が儲かるという落語がありますが、なんでもつなげていけば真因に到達できるという考え方があることは事実です。
トヨタなんぞクレーム報告になぜなぜ真因追求無しの報告書をだそうものなら、ボロカスに言われますからね(申し遅れましたが、
私は品質保証屋です技術屋ですが法律的な思考が要求されるところ好きでやっております)


半導体や電子部品の信頼性を評価する際の指標の1つに、故障率があり、FIT(Failure In Time)単位として表現されるのですが、合計で10
億時間に発生する故障件数として定義されます。つまり、 FITとは1時間当たり10億個に1個の故障、あるいは1万時間(約1年間)で10万個
に1個が故障ということになり、極めて小さな故障率を意味します。実際の電子部品では、10〜100FIT程度のものが多くなっています。

 FIT=故障数/(試料数x稼働時間)x10^9

個々の部品でFIT値を求めようとした場合、実用的な個数と時間(100〜1000個、1000〜10000時間など)を抜き出してテストしても故障が起
こることは希です。しかしながら、故障が発生しなかったのでFITはゼロということにはなりません。こうした場合には、確率論に基づいてFIT
値を予測します。

例えば、77個のサンプルを150℃の雰囲気中で1000時間テストした結果、故障がゼロだったとします。この結果に対してMIL-STD-690B
Table A-1で規定された累積故障数係数を適用すると、故障がゼロの時の係数は0.916(信頼水準60%)で、77個、1000時間からFITは11900
と推定されます。さらに、他の温度でのFITを求める場合は温度の加速係数から算出します。例えば、55℃の値は、150℃の時の1/2791(活
性化エネルギー Ea:1eV)となることがわかり、FITは4.3と計算できます。

加速係数=Ea/e^k(1/T1-1/T2)
 k:ボルツマン定数
 Ea:活性化エネルギー
 T1:使用温度
 T2:試験温度

LOOXの電源や充電回路にどれだけの部品点数があるのか、この温度条件で良いのかは知りませんが、1000個の部品で構成されている
なら4.3x1000/100000=0.043 一年間使用を続けていると4.3%の確率で不具合を起こすことが予想されるわけです。
実際には部品一個の故障がフェイタルな問題とならない場合もありますので、「全く機能しない」という確率はもっと低くなるでしょう。

しかし、「小4の少年が投げた軟式ボールが当たって人が死ぬ」確率よりは高いし、「落雷で人が死ぬ」確率よりも高いと思います。
であれば、考慮しなければ不公平ではありませんか?