基礎法学の基本書スレッド
司法試験板に、実定法学の基本書スレッドはあるのに、
基礎法学の書籍に関するスレが法学板には無かった為、
需要があるかと思い立ててみました。
【法理学/法哲学】
【法史学】
【比較法学】
【法社会学】
などの各分野、その他「法学入門」や新進の「法経済学」等、
基礎法学関係で、お前らが読了した書籍類を、出来れば推薦点、
批判点などを添えて教えてください。m(_ _)m
参考(というか、パクリ元)URL
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/shihou/1302573996/ アルマ「法哲学」
田中成明「法理学講義」
法理学講義は漏れにとっては難しかったです。
ギリシア哲学からカントやヘーゲルまでの流れだけでなく、
功利主義やロールズらの正義論の概要を知っておくと理解しやすいと思います。 渥美東洋『法の原理』中大生協
HLAハートの法実証(実定)主義についての渥美節を披露している。 三島 法思想史
絶版かと思ったら新品でゲット
にしても高い
内容は読み応え十分 ホーンブック 法学原理
法学入門書の一冊として、お奨め。
長所としては、他の教科書と違った独特な切り口、平易で軽妙な文章、分かりやすい例示など、
オーソドックスな入門書にはない雰囲気と視点で書かれてる。基本的に入門書は、複数冊
読んだ方がいいと思うので、これ一択というよりは、何冊か読む入門書の内の一冊として取り
入れる形でお奨め。
短所としては、別にこの本に限った話ではないけど、この種の本で一通り触れられる日本人の
法意識や法文化に関する話題は、あまり学術的な話と言うよりは、筆者個人の私的日本人感の
話と言う印象を受ける。例えば、この本では、日本人は「恥の文化」に生きる為、神との間の「罪の
文化」に生きる西洋人とは違い、誰もいない所では赤信号を渡る法意識を持つと解説されるが、
別の入門書だと、西洋人は自らの主体的判断で危険無しと判断する限り、自己責任で赤信号を
渡るが、日本人は盲目的にルールに従い、誰もいない所でも赤信号では止まるルールだから、
という理由で渡らない法意識を持つと解説される。
まぁ、上述の例に於いては、論点に微妙な違いがあるのだけれど、日本人が誰もいない赤信号を
渡るかどうか、という考察の結論は、学術的考察の結果の結論というより、筆者の日本人感が
最大の要素となるのかなと思った。 法社会学は良書ないね。だいたい著者の好みで選んだマニアックな論文の寄せ集め。
方法論や学説史を調べるだけでも一苦労。 ミネルヴァ書房の『概説西洋法制史』は初心者には悪書。
マニアックな記載ばかり多くて、法史学の概観を把握するには不向き。
マイナーな人名まで載っているので(人文主義者のアルチャートやリプシウスなど)、
それだけ憶えたら別の書籍なりインターネットなりで独自に調べていくのが正しい使い方。
Amazonには「文体も平易で読みやすい」と書かれているが、間違ってもそんなことはない。 あれが読みづらいのはマニアックだからというより、
章ごとに共通のテーマが貫かれてないからだと思う 姉妹編の法学者編も酷い悪文一人よがりの人がいる
日本法制史2010 青林
は共著ながら良質な通史
まだこの本屋学生向けの教科書出してるんだ 【法社会学】
村山眞維他『法社会学』 有斐閣アルマ 薄い 無味乾燥な文章
六本佳平『日本の法と社会』 有斐閣 元は放送大学テキストらしい。読みやすい。
六本佳平『法社会学』 有斐閣 古いが総論部分はまだ使えるかも。
棚瀬孝雄編『現代法社会学入門』法律文化社 上の人も書いているように論文の寄せ集め。興味が湧けばどうぞ
和田仁孝編『法社会学』 法律文化社 同上
【東洋法制史・中国法制史】
滋賀秀三『中国法制史論集―法典と刑罰』 創文社 (概説篇の『中国法の基本的性格』『法典編纂の歴史』は必読)
滋賀秀三『中国における法典編纂の歴史--新著刊行の報告』日本學士院紀要 58(1)〔上記論集概説篇の概略Journal@rchiveにあります。〕
滋賀秀三『清代中国の法と裁判』『続・清代中国の法と裁判』『中国家族法の原理』全て創文社
※中国法制史に入門書なんてない。でも、滋賀秀三氏の論文は読みやすく面白い。
国際法や外国法もこのスレッドか? 基礎法学じゃないが。
とりあえず、アクセスガイド外国法を挙げておこう。 >>16
何がどうでもいいんだ?
>>11
悪文はプフタの章かな。
どうもこの本は取り上げる人物に一方的に肩入れした記述が多いが、
いくら法学者を褒めちぎるスタンスだからといって歴史の改竄をするのはよくない。
例えば、サヴィニーの章に「終生彼〔俺註:サヴィニー〕と深い学問的絆によって結ばれたヤーコプ・グリム」とあるが、
自由と権利の擁護者を標榜する若手のグリムと、それを排撃して国益を重視する保守派のサヴィニーが
後年に極めて険悪な関係になったというのは近代ドイツ史の研究者なら誰でも知っている事実。
(どうせ法学部生にはバレないと思っていたのだろうが) 「終生彼と学問的絆によって結ばれたヤーコプ・グリム」ってワードで検索すると
ドキュメントがひっかかるな・・・・・ そこ以外の箇所を見る限り別の文書のようだ。
ちなみに、本書でのサヴィニーの章の文責は河上倫逸。 アンゼルム・フォイエルバッハの章を担当した藤本幸二という人は
この本の中では比較的客観性のある記述が多くて好感を持てた。
著書が少ないのが残念だが、若手なのだろうか。 大谷實の法学関連の本は、
この法学板的にはどうなの? 法学入門関連の本なら、大谷實氏の本はあるな。
>>1にあるように法学入門関連も基礎法学の範疇であるならば。 社会に於ける罪と刑罰を司る刑法は、実定法の中でもとりわけ法哲学の占める
ウェイトの高い分野だから、刑法本も法理学・法哲学の視角から、法学(仮)的に
語り得るんじゃない。 南山大学の国賊狂授で社会の害毒・倉持 孝司 は教育界から消えろ! 法学なんて一度も学んだことが無い者です。
そんな私に、おすすめの法学入門書を教えて頂けませんか。
主に、日本国憲法に興味があります。
Amazonで少し調べたところ、現代法学入門なる本が良さそうですが。 現代法学入門というのは有斐閣双書のやつかな。著者は最高裁判事も務めた著名な憲法学者。
基礎法学以外にもいろんな法分野の概説が載っているので初心者には面白いと思う。
憲法に興味があるとのことなので、芦部「憲法」とか憲法判例百選も必読です。
余裕があったら民法など他の法分野の本も読んでみて。憲法の理解が深まります。
ご親切にありがとうございます。
まずは伊藤、加藤両氏の現代法学入門と、芦部氏の憲法を読んでみることにします。 青井、小林公、亀本とパラパラ見たけど、近時は難解だね。 >>7
>日本人は盲目的にルールに従い、誰もいない所でも赤信号では止まるルールだから
自分は「止まる派」だが、ルールだからというより「警察に捕まるから」という意識のほうが強いな。 田中成明先生の「現代法理学」が出たぞ
誰か読んだ奴はいないのか。どこが前著とどう変わったのか早く読みたい。