難しいかどうかは、当人の資質に依存します。
また、試験の形式も違います。
すなわち、司法書士試験は専ら択一ですから、単純な記憶力が要求されます。
他方、司法試験は論述ですから、論理的な文章をもちろん、『妥当な』結論を導くために
どのような前提をそろえるか、という判断に必要な所謂『法的なセンス』だとか、リーガルマインドなどが必要のようですね。
要は、いかに権威迎合的な推論が出来るか、という点に掛かっているようです。
それゆえ、ロー受験、ひいては司法試験のための勉強は、勉強法自体を模索しながらの勉強になるでしょう。
一方の司法書士試験は、テキストや過去問を効率よく暗記する作業が基本ですから、勉強法は確立されているといってよいでしょう。
このように、試験の内容も異なりますし、範囲も異なります。さらに勉強法なども無論異なります。
したがって、どちらが難しいかは一概には言えません。


ただ、司法試験と司法書士試験の勉強は両立できるでしょう。しかし、両方とも合格するためには
あなたの学生時代という、人生において大切な時間を相当犠牲にしなければならないと思います。
また、法律家という職業が殿様商売だったのは昔の話です。法律しか分からない法律家の需要はありません。
それゆえ、勉強のみに時間を割くのは賢明ではないでしょう。
よくよく考えてみてください。