ちょっと流れをぶったぎってすまんけど、

判例時報の最新号(2135号・平成24年2月21日号)に
日本裁判官ネットワーク主催のシンポジウム「裁判員裁判の量刑」が掲載されており、
とても参考になるのだが、特に27頁以下の特別資料1(量刑分布)を見ると、
傷害致傷と強姦致傷の判決の量刑を比較すると、確かに強姦致傷の方が重いが、
強盗致傷と強姦致傷の判決の量刑を比較すると、それほどの遜色はない。
つまり、財産を奪う強盗と貞操を奪う強姦が比較されるべきであって、
傷害と強姦を比較するのはナンセンスというのが、よくわかるのだ。

この資料は面白くて、ほかにも「死刑がある重罪」だといわれる放火犯が、
以外と軽かったりしている。これは被害法益がすくなかったからなのだろうが、
行為それ自体の害悪性が考慮されるともっと重くなったりして。
シンポパネラーとして、かの原田國男氏も発言しており、
強姦量刑が重い理由として被害者感情の強さをあげておられる。

ということで、定価は法セや法教より安い、800円! 
しかも更新料最高裁判決も掲載されてお得!
いざ、図書館でなく本屋へ!