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「脳を鍛えるには運動しかない!」という大きなフォントのタイトルが気になった。
そして、副題に衝撃を受けた。「脳細胞の増やし方」増えるのか?

しかし、300ページを越える厚さと脳内物質やホルモンの様々な名称・略号に圧倒された。
どうしようか。。。。だが読んで正解だった。

第1章では、アメリカのある地区で体育の内容を変える事で劇的に成績と健康状態が良くなったというレポートを紹介している。
従来の体育では、結果が出せない生徒にとっては苦痛であるし、面白くない。
だが、この地区では全員に心拍計を付け、心拍数が一定値を超えればその努力を認めることにしているという。
運動が苦手でも心拍数が上がっているということは本人としてはかなりの負荷をかけている証拠だからだ。
それから授業に入ることにより、驚異的な成績向上が見られたという。

読み進めていくと、特定の運動が脳細胞を増やしたり心身症等様々な問題を対処することが論理的に述べられている。
本文中にあるが、「医者は最も厄介な患者」であり「医者は保守的」なのだ。
だから、そのような人達にも納得させるための厚さなのだろう。
自分は理屈っぽいという人には特に効果的な本だろう。

全部を読みたくなければ、第1章と自分に関係する章を読めば良いだろう。
学習、ストレス、不安(パニック障害)、鬱、注意欠陥障害、依存症、女性のホルモン、加齢といったことに対する、
特定の運動の効果が述べられている。