A「天皇主権」を謳うが,他方で,例えば立法には帝国議会の協賛が必要であるといって国民主権らしいこともいう
(もっとも制限選挙や公選に寄らない貴族院など必ずしも民主的基盤がないが)。
かといえば,行政権をもつ国務大臣は天皇の補弼でしかなく(使命手続きはちゃんと決まっていない),
特に統帥権については天皇に属するとしてやはり天皇主権みたいなこともいう。
 つまり,誰が政治の究極的な権威者・権力者なのかが,やはり曖昧模糊としている。