>>17
公海上襲われたときは船籍で判断するから、アメリカ船に乗っている日本人を救出する場合には集団的自衛権を当てはめないと無理が生じることになるんだが

以下抜粋
集団的自衛権は立憲主義の崩壊か
山元一
http://synodos.jp/politics/14844/2

>そもそも、集団的自衛権は、戦争中多くの貴重な人命が失われたことに対する強い反省の念に立脚して、第二次世界大戦後国際連合が発足し、集団的安全保障体制が確立される中で、生み出された観念です。

 >確かに、集団的自衛権には、戦争を誘発し拡大させる危険性を内包している面がありますから、要・取扱注意の概念です。
>実際、1956年にハンガリー動乱などが起きた時、ソビエト陣営が介入する口実として集団的自衛権を持ち出すなど、その名の下に、不当な行使がされたこともありました。

 >しかし、集団的自衛権が全く認められない世界というのは逆に恐ろしい面もあります。

 >現在の国際立憲主義体制では、軍事的措置を取るかの判定権を、国連の安全保障理事会に独占させています。
>常任理事国である5つの大国は拒否権を持っていますから、いずれかが拒否権を行使してしまうと、侵略された国以外は軍事的対応を取ることができません。
>そうすると、侵略された国は自分以外に自分を守ってくれる国は一切いなくなるということになります。

 >集団的自衛権は、国連軍が存在しない状況の下で、こうした安全保障理事会でのプロセスを経ることなく、第三国が他国の防衛行動をすることを法的に正当化するもので、安全保障を実現するための一定の補完性を持っています。

 >国際立憲主義体制の基本思想に照らして考えれば、自国以外の国の防衛を自国にまったく関係のない他者を防衛することとして考えることは妥当とはいえないのです。
>このような仕組みを整えて、国際的な次元で、人権と平和を実現することを世界に示した側面が「集団的自衛権」には含まれており、国際的次元における「戦後レジーム」の一環をなしている、ということができます。