法治主義というのは、法律によって一定の秩序をもたらすという秩序維持機能がある
一方、逆に法律に規定がなければ自由を制限されないという自由保障機能がある。

「空気による支配」というのは法律によっては上手く秩序をもたらせない空白域に秩序をもたらすという意味では秩序維持機能を補完するものだが、
自由であるはずの空間を保障する自由保障機能と抵触する可能性がある。

この弊害の面に着目していえば、「空気」は、
・誰が決めたのか責任の所在が曖昧。
・実際には集団内の強者や多数派の理不尽の押しつけが隠れているかもしれない。
・酷いときには、お互いの勝手な忖度で、誰も望んでいないのに、おかしな方向に進んでいることもある。
・理屈で形成されるわけではないので、不合理な内容になりがち。
・「空気」が相手なので、「異議申立て」ができない
などの録でもないものといえる。