法律家共同体って言っても私法系は必ずしも憲法学者の奇妙な妄想を共有していない
むしろ国際法学のメインストリームやリアリズム国際政治学の感覚に親近性が高い人も少なくない

憲法学者共同体のマジョリティが特定の見解を共有しているのは事実であるかもしれないが
それは自衛隊違憲論者の芦部や小林直樹が東大教授として権力と権威を握っていたからに過ぎない

日本中の憲法学者が公正なリクルートメントを経て選ばれているならともかく
公募もせずに特定の思想の持ち主だけを一本釣りで採用する慣行を続けてきたんだから
ある見解が現時点における憲法学者の共有理解であることが堅固な事実であったとしても
それは単なるバイアスの所産に過ぎずそれ自体が尊重に値するものではないと言わざるをえない