こんな穿った見方もあったんだね


石川氏は、1962年生まれ。
「現代憲法学の奇才」「20年に1人の逸材」(インターネット百科事典「ウィキペディア」)
と激賞され、研究者間の評価は際立っている。

石川氏は「9条改憲には得るものがなく、失うものだけが果てしなく大きい」とも言う。
これが研究者の間で「憲法3天才の1人」とされる人の考え方なのか……。

棟居氏は、石川氏の論理を「9条の風圧で自衛隊をある程度までに押しとどめているというのは憲法の本来の役割ではない。
9条は自衛隊の存在を前提としない文字通りの丸腰論で、とっくに賞味期限は切れている」と批判する。

棟居氏は石川氏ら若手研究者が「護憲」の論陣を張ることにユニークな見方を示す。
「彼らが改憲となったら、政府や与党もまともな学者を集めたいわけだから、改正原案作りなどに引っ張られ、すごく忙しくなる。
(現憲法起草にかかわった)東大の宮沢俊義教授のようなことをやらされたら勉強できなくなる、と思っているのではないか」