死刑制度は日本の刑法に明記され、議会で長年検討をつづけられ、天皇陛下の署名のもとで施行されているものだ。
それをどこの誰ともしれない記者が「非人道的な行為であり(このような行為では)正義を果たすことは出来ない」と
冒頭で侮辱する文面で記述を始める。このような民主的根拠を欠いた宣言(充填された語)で大衆が説得できると
おもっているのなら、記者はよっぽどの楽天家かたんに文才能力の乏しい二流の人物ということになるだろう。

そして次いで「世界の潮流に逆行」(脅迫論証)、「宣言採択・・わずか1カ月での執行」(充填された語)
「死刑が抱える数ある問題」(充填された語)でもって存置論者を侮辱する詭弁を転回する。最後は
「〜多数の死刑反対の声」と砂山論法を展開して、あたかも自分たちが多数派であるかのような印象操作を
おこない文章を閉じている。まったくこのなかで論点として取り上げるべきは冒頭「11月11日・・・確定していた」
の事実関係の箇所くらいではないか。これのいったいどこが誠実な死刑廃止を呼びかけるメッセージなのだろうか。
たんに日本社会と議会の決議、日本刑法を侮辱しているだけの文書でなくて何なのだろうかね。