>>196
CL182FDで実測してみた。

終始モードHIGH(強)で電源が切れるまで28分。これはカタログ値のBL1830で20分を大幅に超える。
但し、純正の場合は機器本体の低電圧検出より先にバッテリー自体の過放電保護が働いているもよう。
理由は純正の場合、モーター回転がしっかりしている状態で自動OFFになるが、こちらのバッテリーでは
明らかに今にも回転が止まりそうな音を出しながら、フラフラな状態になった直後にOFFされるからだ。

つまり、電源が自動OFFされるまで使い続けた場合、純正より放電深度が深くなる可能性が高い。
Amazonのレビューを見ると2つ買って掃除機に交互に使って150回くらいのサイクルで使えなくなったという人がいたが
おそらくこの人は掃除機が自動停止するまでバッテリーを使い続けていたのではなかろうか?

上記の自動停止が働いたバッテリをDC18RCで満充電まで15分。この時間から見ると容量的には15A程度。
つまりCL182FDにおいてBL1830より6分も長く稼働させるという事は、実質15Aのバッテリーの過放電保護の
閾値をどんだけ下げているのかという事になる。

以上の事からこのバッテリーは稼働時間は長いものの、それは容量によるものではなく、過放電保護の閾値を下げ
機器が低電圧検知するまで無理やり稼働させた結果である。つまり偽装である。
実はこの偽装はすべての中華製互換バッテリーに共通しており、バッテリー自身の過放電保護は限界まで働かない。
機器の保護回路で自動停止するまで使い続けた場合、寿命は純正品の1/3より少ないだろう。

この製品に限らず中華の互換バッテリーを長く使うには、機器の保護回路に頼らず自分で稼働時間を管理し
8分目くらいで充電するように心がけることだろう。安いから壊れたら買い替えると割り切って好き勝手に使うのもいいだろう。
純正品だって運が悪ければ早期にセルが1、2個ダメになって1万円以上が飛んでいくことも少なくないからね。
 
上記の事を踏まえてこの製品を使うなら、十分合格点だと思う。レビューは書かないが☆☆★★★くらいは付けていい。
特にこの小ささと軽さは本当にありがたいから。