曾てソニーがビデオ戦争の規格で敗れた後に、初のS-VHS機を出した
これはSLV-R7とSLV-R5と呼ばれる2機種だった

この2機種の共に優れている機能は、珍しいことにTBCが録画用再生用2系統備えていた事
この製品の後、何年もソニーはS-VHSを製造せず、暫くぶりに登場させた機種は当然の様に
それらの部品はオミットされていた

これはソニーが最初に作ったS-VHSというSLV-R7とR5は特別だったという事
勝者の規格を甘んじて作ったからには、恥じない製品を出したいという思惑があった

コストダウンは後の事に回して、形振り構わず値の張るパーツを投入したのは、
AVではトップメーカーであるという沽券を捨てられなかったのである

こうしたメーカーの考えは製品造りの基本スタイルとして定着しており、ハイビジョンブラウン管テレビが
そう易々とマニアの手元から離れて行かないのは最初の製品のポテンシャルがあるからである