>>903
概ねそうなんだがね、急激な速度可変を加えるとモーター負荷の増大を招き
発熱や消費電力が上昇するのは全ての誘導電動機で同じ。
ギヤ式やベルト式の場合さらにこの伝達部に負荷がかかり機械的ロスを生じる。
デュアルローターDDの場合シングルローターの1.4倍の出力特性があり同じ出力なら30%モーターを小型化できる上
DDの持つコギングトルクも減少できるので静穏性もシングルローターより高い。
けどね一番大きな失敗はローターをデュアル化する事で発熱量は増え・放熱量は減少、高価格となり思った以上の特性が発揮できなかった。
モーターファンと放熱器を備えれば巨体は大型化し消費電力は増え省エネからは遠ざかる。

このあたり日立はモーターの熱を奪い、乾燥に使う省エネを実現させてはいるが洗濯・脱水では関係ないし、ヒーター乾燥だからできるというメリットがある。
モーター熱利用の場合、ヒートポンプでは除湿や乾燥熱風の妨げになるからね。
他社のシングルローターを使えば済む話だが、モーター開発メーカーとしては他社の高価なDDのOEMを受ければ当然利益率は下がるわな。
デュアルローターDDの開発を続け問題克服をし、パナのメインモーターになってくれればシングルローターを超え高い評価が得られたんだけど、
何年かかるか解らない開発費と現状の利益を考えれば、安価なモーターとリブベルトで凌ぐしかないというのが実情だろう。