耳の悪いお前さんらのために実例をあげて説明しよう。
機器の性能は異なるも、それぞれ空間録音と多重録音の特性がよくわかる音源を例示。

@空間録音=エア録り
(LRマイク2本)
https://youtu.be/d61DR7AV8X8

A多重録音
(指向の広いマイクと、多数の単一指向性マイクで各楽器を狙い撃ちした音を重ねたもの)
https://youtu.be/RyLzWX33Vak


@は全体に音が平板で各楽器の音が被っている。
Aは各楽器の音の輪郭がハッキリ(音の分離がよい)聴こえる。

放送やCDはほとんどA

しかし理想を言えば、Aは音色、音の輪郭がハッキリし過ぎ。
実際はもっと残響、倍音に包まれている。

つまり、会場で聴くリアルな音とは、まったく別物で、ある意味バーチャル。
位相(楽器の位置)の問題などもしかり。

リアルとは質的に全く別物で、ある意味、電子音響機器の限界ともいえる。