学生時代、ごく短期間ではありましたが、パチ屋でバイトしたことがあります。
当時はパチ屋の店員といえばほとんど社員ばかり。
学生を雇うのは珍しい店だったと思います。

個人経営の小さな店で、70歳ぐらいの「社長」が経営者。その息子の、40歳前後のマネージャーと呼ばれる人物が実質的に店を切り盛りしていました。
「社員を入れたほうが楽なんだろうけど、若い人と一緒に仕事をしたいから」と言っていました。

このマネージャーの言葉は今でも覚えています。
「パチンコ屋は、最低のレベルの人間が集まる場所だ。よく観察しておきなさい」。

当時の品ぞろえは、チューリップ台と羽根モノとセブン機が1/3ぐらいずつ。
2000発か3000発の定量制で、交換率は2円20銭ぐらいだったと記憶します。
1日に2台打ち止めにしてもせいぜい1万円の勝ち。
一方、どんなに負けてもやはり1万円程度だったのでは。

貨幣の価値が現在とは違うとはいえ、パチンコで身を持ち崩す人はそんなにいなかっただろうと思います。
店に来ていた客を見ても、本当に遊びに来ているという感じでした。
当時の客は、今思い返してみても「最低のレベルの人間」とは思えません。
むしろ今の客のほうが「最低のレベル」かもしれません。

ちなみにPWで検索してみたら、この店、店名も変えず移転もせず営業しているようです。
マネージャーが健在なら、当時の「社長」の位置にいるんだろうな…。