第37回ジャパンカップ(26日、東京)の枠順が23日、決定した。
昨年覇者で2012&13年のジェンティルドンナ以来史上2頭目の連覇と
シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカに肩を並べる
JRA・GI最多勝タイ(7勝=グレード制を導入した1894年以降)がかかるキタサンブラック(武豊騎乗=栗東・清水久厩舎)は2枠4番からスタートする。
01年ジャングルポケット以来16年ぶり2頭目の3歳ダービー馬勝利を目指すレイデオロ(ルメール騎乗=美浦・藤沢和厩舎)は1枠2番に入った。

レース史上2頭目の連覇を狙うキタサンブラックは2枠4番を引き当てた。
最内枠から逃げ切った昨年に続く好枠に、清水久調教師はニコニコ顔。
馬名と同じ黒帽の2枠では今年の天皇賞(春)(3番枠)を勝っている縁起がいいポジション。
「いいところですね。4回もコーナーを回らないといけませんから、外よりは内の方がいい」と喜んだ。

清水久師は作戦に関してはジョッキー(武豊)に一任していると強調したうえで
「雨はあまり降らないようですし、いい馬場でやれそうですね」とイメージ。
この日、軽めの運動で体をほぐした昨年の年度代表馬。「何も問題はないです」と改めて厚い信頼を口にした。

しかし盛り上がるキタサン陣営とは裏腹に、現場で働く競馬関係者の目は冷ややかだ。
ある調教師はこう語る「またか、という気持ち。こんなに内枠が続くなんてありえない。枠順を操作してるんじゃないか」と不正を疑った。
もはや偶然ではすまされないレベルの強運。内枠なら必ず勝てるわけではないが、コースによってはかなり有利に働くのも事実。
秋の東京に、再び「まつり」が響き渡る。