実際はこれな

2着以下の激しい争いは、寄られる不利や、斜行のペナルティーや戒告もあるなど、すっかりキタサンブラック(父ブラックタイド)の引き立て役になってしまった。
2番手からあえなく失速したシャケトラ(父マンハッタンカフェ)の上がり「35秒6」を別にすると、8着のレインボーライン(父ステイゴールド)まで、上位グループの後半3ハロンはみんながキタサンブラックの「35秒2」を上回っている。
後方のままのミッキークイーン(父ディープインパクト)も合わせると、7頭が上がり35秒2より速かった。

 武豊騎手(キタサンブラック)の変幻のペースにみんなそろって物足りない結果になってしまったが、シーズン末の中山2500mの有馬記念はもともとそういうレースであり、なんとかなると思わせて、なんともならない不思議があるから、最大の人気レースなのである。