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>――とにかく、このレース一つに集中したい。それは、僕のわがままだったかもしれません。
>――騎乗依頼をされたら、乗れる限り、すべて乗る。自ら決めたルールを破ることにもなります。
>でも。それでも、クリスマスイブ決戦となった12月24日は、キタサンブラックとのレースに集中したいという気持ちが
>大きく勝っていました。


>――スタートが良ければ、そのまま、先手を取ろう。レース展開も、思い描いていた通りのもので、すべて100%。迷いは微塵もありませんでした。
>ただ……ゴールしたそのときまで、“これでもう、大丈夫”と思った瞬間はありませんでした。
>とにかく、1メートルずつ、1完歩ずつ、一つ一つ丁寧に。それだけを思い、最後は、“あと、少し”“頑張れ!” キタサンブラックの息遣いを感じながら、
>祈るような思いで、ゴール板を目指していました。
> JRA最多タイとなるG1・7勝。歴代獲得賞金第1位。スタンドからシャワーのように降り注ぐ、“ユタカコール”は、騎手として最高の勲章でした。


> このキタサンブラックの引退式が、1月7日、京都競馬終了後に行われました。寂しさですか? もちろん、あります。あれだけの馬ですからね。
>でも、いずれ彼の子どもたちがデビューする日を楽しみに、

>そのときにまた、指名していただけるような騎手になっていられるよう、さらに努力を続けたいと思います。

> 2018年も、競馬を、武豊を応援してください。よろしくお願い致します。