最初に断っておきます。
桜花賞に穴党の出番なし。
尻尾を巻いて降参した方がいいかもしれません。
大本命を背負うラッキーライラック。
重箱の隅をつつくように馬体の隅から隅までチェックしてみましたが、どこにも隙がありません。
不安どころか、前回G1(昨年の阪神JF)を明らかに上回る体つきです。

 特筆すべきは前腕(丸囲み部分)。うっすら血管が浮き立っています。
阪神JF時には血管が見えなかった。浮き出るまで鍛え込まれた証です。
2歳時から肩にボリュームのある筋肉を付けていましたが、肩とリンクする前腕にもパワーが加わりました。
アーモンドアイが女優のような美しい瞳で魅了するなら、こちらはボディービルダーを思わせるムキムキの筋肉美が魅力です。

 トモにも厚みがあるため前後のバランスがとてもいい。
飛節も絶妙な角度。
トモのパワーを逃がさず推進力に換えることができる。
寝肩、つまり、肩甲骨の角度が寝ているように傾斜しているため大きなストライドが可能になる。
全身が柔軟性にあふれ、490キロ前後の馬体重以上にインパクトがあります。

 春だから当然とはいえ、毛ヅヤも阪神JFより輝いています。
腹周りに少し余裕がありますが、今週のひと追いで絞れるでしょう。

 立ち姿も阪神JF時を上回っている。
当時よりも頭の位置が低く、とてもリラックスした姿勢です。デリケートな3歳牝馬。
余裕のある立ち方は大一番に向けて頼もしい。
阪神JFでは「身だしなみとして距毛(きょもう=球節後部の毛)を切りそろえてほしい」と注文を付けました。
今回は距毛も目立たず、脚の見栄えまで良くなりました。

 キ甲(首と背の間の膨らみ)は発達途上。つぼみの段階です。
これから膨らんでくれば、ますます迫力を増してくる。
不動のヒロインがリードする3歳牝馬戦線。穴党の出番はしばらくなさそうです。 【桜花賞】
[ 2018年4月3日 05:30 ]
https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2018/04/03/kiji/20180402s00004145386000c.html