日米球界のレジェンド、米大リーグ・マリナーズのイチロー会長付特別補佐(44)が、親交のある武豊騎手との「絆」を語った。
日米通算4367安打を放っている“4000の極みを知る男”だからこその言葉とは…。

野球と競馬−。ジャンルが違うとはいえ、ともに「天才」と呼ばれる記録男。
2人の出会いは、95年オフまでさかのぼる。イチローがパーソナリティーを務め、弓子夫人(当時TBSアナウンサー)がアシスタントを務めていたラジオ番組に、武豊騎手が出演したのがきっかけだった。
当時の第一印象は「柔らかい物腰で、皆さんが抱くのとあまり変わらない」だった。その後、2人の距離は縮まっていく。

「武さんは、僕の中ではお酒を飲むとすごく楽しい人。お互いにアスリートとしてやってますけど、アスリートとしての意識というよりも、プライベートの方がより強い。
何かあった時にメッセージを送るわけでもなく、オフに会って、楽しくご飯を食べてお酒を飲む。そっちなんです」

無論、お互いの活躍は耳に入る。数々の大記録を塗り替えることで、刺激し合ってきた。
だが、2人の間で数字の重みは、さほど意味をなさない。

「(記録の話は)全然じゃないけど、そんなのはなくてもつながっている感じがする。武さん、カズさん(サッカーの三浦知良)、その2人は全然連絡しなくてもつながっている関係だと、僕は勝手に思っています」

イチローが帰国するオフには、神戸での自主トレに武豊騎手も参加するなど、今でも親交は深い。
ただ、ともにお互いの専門領域には踏み込まない。
そこには「天才」と呼ばれてきた2人ならではの、超ハイレベルなリスペクトがある。

「僕は(踏み込むことは)しないですし、向こうもしてこない。つながっている人って、そういうものだと思います。
年賀状が届かないともう終わりとか、そういう感覚はまったくないです。
3年、4年届かなくても、別にそんなの関係なくつながっているという感じです。ただ、去年会えなかったので、この冬は会いたいですね。その時に祝杯を挙げたいと思います」

ともに「4000」を超えた天才2人の宴は、どんな盛り上がりを見せるのだろうか。【MLB担当=四竈衛】

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