「クイーンエリザベス2世C・香港G1」(28日、シャティン)

 地元の名手ザカリー・パートン騎手(36)=豪州=が、日本勢にとって大きな壁となりそうだ。
香港リーディング争いではぶっちぎりの首位に君臨しており、15年高松宮記念をエアロヴェロシティで制すなど、日本のファンにも腕達者ぶりはおなじみ。
有力馬で挑む今回、日本馬を撃破するとともに、G1・3連勝までたやすくやってのけそうだ。

 またもこの男が立ちはだかるのか。
18/19年シーズンの香港リーディングで既に101勝(17日現在)と、2位に30勝以上の差をつけて独走中。
地元の名手パートンが日本勢にとって大きな壁となる。

 クイーンエリザベス2世Cは、昨年末の香港ヴァーズでリスグラシューを撃破したエグザルタントで臨む。
現在3連勝中の相棒に、「昨シーズンより調子が上がっているし、パワーもついてどんな競馬もできるようになった。スローなら前にも行ける」と期待は大きい。

 昨年、アイヴィクトリーで制したチェアマンズスプリントプライズは、自身連覇の懸かる一戦だ。
ミスタースタニングは2戦連続のコンビで、前哨戦は3着。
「10週間という比較的長い休養明けだった。前走と比べると状態はとても良くなっている」と前進を狙う。

 チャンピオンズマイルには最有力馬ビューティージェネレーションが控え、G1・3連勝も狙える超豪華な布陣。ただ、「そう簡単には勝てない。タフなレースになると思う」と慢心はない。
ビッグレースを勝ちまくる男の手綱繰りに注目しよう