岩田の立場から言えば
その頃の矢作厩舎の馬は
地方出身の助手が追い切りでガチャガチャ追うからか
今よりもっと口が硬い馬ばかりで
決して乗り易い厩舎の馬ではなかったからな…

特に中距離以上や府中・京都の欧州型寄りコースでは、こんな気の入った仕上げ方は合ってない
矢作厩舎はレベルは悪くないけど
基本、マイル短距離、小回りアメリカン、地方型のガチャガチャ仕上げ

ブリランテはそういう口の硬さに加え
気が入り易く、突っ込み過ぎて走りもギアが入りっ放しで緩急つけ難く単調な面があったからな…

岩田の感覚的には
そういう乗り難しい面を解消すれば…
ギアを一つ落として入れるなら…
能力の高さは乗って感じててチャンスありと思ってたんだろよ?

だから岩田からしたら乗り難しい部分を矯正したいから、ダービーまでは自分に任せて欲しい!と訴えたのも、直接ハッキリ批判を言えないけど、そういう部分が分かってれば理解出来なくもない…

そこの狭間で厩舎スタッフとぶつかったんだろよ
誰が悪い、誰が間違ってるという単純な話ではない。

ただ実際には勝ちまくってて騎乗も荒く色んな人間から調子に乗ってると思われてた時期でもあり、すこぶる関係者内での評判も悪くなってきていて、そういうのが噴き出し始め岩田が転落していく始まりの様な事件でもあったわな…