【エリザベス女王杯 最終結論】妹の輝いた舞台で“万能女王”へ
水上学の血統トレジャーハンティング
日曜阪神11R エリザベス女王杯(G1)
◎本命馬
Eノームコア
(牝5、美浦・萩原厩舎、横山典騎手)
京都外回り2200mから阪神内回り2200mへ。直線が短くなり、ゴール前に急坂がある。時計は出ている今の阪神芝だが、距離問わず内回りの好走血統はパワー寄りになっている。

ここはEノームコアが、去年のヴィクトリアマイル以来のG1勝ちを、3ハロン長いこの距離でも果たすとみた。

もちろん、パワー一辺倒ではない。そのヴィクトリアマイルでは1分30秒5で駆け抜け、超絶高速上がりにも対応。それでいて、前走は洋芝小回り、タフな馬場設定の札幌記念で完勝。急坂のある中山の小回りで紫苑ステークスも勝っている。とにかく万能、同世代の絶対女王アーモンドアイとはタイプの違う、これはこれで多才さの「女王」である。

今回の舞台は、半妹クロノジェネシスが独走した宝塚記念と同じ。妹よりは父の血がパワーに欠けるが、宝塚記念の馬場を走るわけではないし、その分、今の時計の出る馬場は後押しとなる。何より綺麗な芝を好むハービンジャー産駒だ。

$お宝馬
Pエスポワール
(牝4、栗東・角居厩舎、武豊騎手)
レジェンド騎乗にして人気が薄い。しかし血統からは十分上位で狙える馬だ。

オルフェーヴルはサンデー系の中ではパワーシフトとなるステイゴールド系で、ステイゴールドのラインは数年に渡り宝塚記念御用達血統だった。また近親にアンライバルド、ヴィクトリーらの皐月賞馬、阪神大賞典で強かったリンカーンらがいる、坂コース得意の名門牝系。格の見劣りは血で補う。そもそも女王杯は、あまり格を問われないレースでもある。

相手上位は Gセンテリュオ、Hウインマイティー。 押さえに Jラヴズオンリーユー、Qラッキーライラック、京都開催ならもっと重視したかったCソフトフルート、Nウラヌスチャーム。