県警によると“自然発生説”の根拠としたのは岩手県競馬組合から提示された海外の文献3本だが、1本は検査の精度に関するもので核心には直接関係なく、1本は「試験管内である種のカビがトウモロコシ由来の成分を発酵した時、微量のボルデノン関連物質を合成しうる」と主張するもの。
トウモロコシとは無関係な現実の厩舎で、自然発生したとする説を支持する材料としては極めて弱い。残る1本は競馬関係獣医師の国際会議録(16年ウルグアイ)で、実験的に何かを証明したものではない。