トウカイテイオー
安田:強かったですねえ。今思えば、この俺でさえ勝てたのですから(笑)。
安田:いや、今のジョッキーを見ていたら、みんな素晴らしいですよ。昔に比べると、かなりレベルが高いような気がするんですね。
調教師というのは「より高いもの」を望むものですけれど、その望みがかなう気がします。
みなさん上手いですわ。自分なんて我流で乗っていて、それで勝てたのですから、トウカイテイオーは本当にすごかったです。

安田:少しゲートの出が悪くて後ろからになったのですが、つかまっているだけで、すいすい、すいすい、楽に先頭に立ってそのまま押し切って、これは強いな、と。本当に強かったです。
安田:ずっと乗せていただいていました。本当に乗りやすい馬でした。引っ掛かることなく、ジョッキーの思うように走らせることができましたし、ああいう馬は走るな、と思いましたね。
ガッと引っ掛かる馬は絶対にどこかでロスがあるので、自分の力を100%は出せないものですが、トウカイテイオーのような馬は力を120%出せる感じです。

安田:それもありますね。また、フットワークがなめらかで、そういう素晴らしい馬でした。
安田:シンボリルドルフを間近で見たことはあまりなかったんですよ。
ただ藤沢調教師や、岡部さんの話は聞きました。中山の若葉Sに行ったときに岡部さんと「雰囲気が似ているなあ」というような話をしましたね。