皐月賞と日本ダービー

安田:18頭立ての大外でしたけれど、良いスタートを切って中団よりも前につけ、なんの不利もなく4コーナーで先頭に並びかけて押し切るという、本当に「横綱相撲」ができました。
安田:かえって大外枠が幸いしたと思います。馬ごみに入るとどうしても不利があったり、不利まではなくても躊躇するところがあったりしますが、そういうことがまったくありませんでしたから。
本当に「ふわっと」出て、あとは好きなように走りなさいと(笑)。
引っ掛かるところもありませんし、4コーナーでも手応え十分でしたから、乗っていて勝てるという確証を持つことができました。すごく楽でしたね。

皐月賞の口取りで指を1本立てたのは三冠という気持ち?
安田:そうではなかったですね。シンボリルドルフで岡部さんがされていたので、これはしなくてはダメだと、そういう話なんです(笑)

安田:ダービーも本当に楽でした。大外枠からなんの不利もなく、乗っていてまったく心配するところはありませんでした。
安田:このレースもスタートが良かったんですよ。それで1コーナーに入るときは「ダービーポジション」と言われる10番手以内、7番手あたりにすっとつけられました。
それで大外をまわることもなく、内でごちゃごちゃしたところに入ることもなく、そつのない競馬ができました。20番枠というのは、あの馬にとっては最高の枠でしたね。