4/17 皐月賞(GI・中山・芝2000m)
 好位を追走したジオグリフがイクイノックスをゴール前で交わし、クラシックの一冠目を制しました。1着馬の父ドレフォン、2着馬の父キタサンブラックはいずれも新種牡馬です。皐月賞終了時点における新種牡馬のJRA勝利数を直近5年間で比較してみると、以下のようになります。40勝以上したものが対象で、カッコ内の数字は、左が芝、右がダートの勝利数です。

1位 キズナ     65勝(43勝・22勝)
2位 ロードカナロア 62勝(52勝・10勝)
3位 モーリス    57勝(43勝・14勝)
〃  ドゥラメンテ  57勝(41勝・16勝)
〃  ドレフォン   57勝(15勝・42勝)
6位 エピファネイア 45勝(39勝・6勝)
7位 ヘニーヒューズ 40勝(5勝・35勝)
※ヘニーヒューズは輸入後の国内産初年度を対象

 ドレフォンは57勝なので、昨年のモーリス、ドゥラメンテと同数。優秀な成績といえるでしょう。芝とダートの内訳を見ると、ドレフォンはダートの勝利数(42勝)が芝(15勝)の3倍近くあるので、基本的にはダート向きの種牡馬であることが分かります。

 キズナ、ロードカナロア、モーリス、ドゥラメンテ、エピファネイアは、いずれも芝の成績がダートを圧倒しており、ドレフォンとはタイプが異なります。ダートの勝ち星が芝を上回っているのはヘニーヒューズと同じですが、同馬ほどダートに偏っているわけではないので、“配合次第で芝の大物も出せるパワー型の種牡馬”という評価が適切でしょう。クロフネに近いポジションです。