河野の時はこれな、これだけで追放だったからな



かつての愛弟子が晴れて入籍を発表した翌日に、元師匠である河野調教師に重い判断が下された。以前に厩舎に所属していた三浦皇成騎手とは固い師弟関係で結ばれ、08年のデビュー年最多勝91勝の記録を二人三脚で達成した人物。ほしのあきとの交際発覚時には自身のブログ(26日に休止)で、ほしのサイドを公然と批判したことでも知られている。その後、三浦騎手は09年10月31日をもって、河野厩舎を離れてフリーになった。

 処分の発端となったのは、3月に発覚した詐欺事件だった。10年7月30日に指定暴力団山口組系所属のI氏(40代男性)からの1000万円の借り入れ申し込みに、師は即日、伊丹空港で全額を貸与。その際に担保として受け取った小切手が偽物だったことが分かり、師から相談を受けていた大阪府警が、I氏を逮捕したことで発覚した。この詐欺事件の裁判は8月に懲役2年6月、執行猶予4年で結審している。

 河野師は被害者にあたるが、JRAは裁判を傍聴、本人からの聴取の結果、日本中央競馬会競馬施行規程第53条第6号に該当するとして免許取り消しの処分に至った。小林善一郎JRA審判担当理事は「かねて知り合いであったI氏について、暴力団関係者であるとの認識を持ったにもかかわらず、交際を途絶しなかった点、即日で1000万円を貸し与えるほどの深い関係であった点を重視した」と話している。

 一方、河野師はJRAに対して処分取り消しの訴訟を起こす準備があるとし、27日に反論会見を開く。「暴力団関係者とは認識していなかった」と語り、JRAとの見解が大きく食い違っているだけに今後が注目される。

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