その席で女王に「ミスター・ノヒラがアスコットでスピードシンボリに乗ったレースを私は見ていますよ」と声をかけられ、野平さんが恐縮してドギマギしていると、続けてこんなお言葉も。

「日本は優秀な種牡馬を世界各地から輸入していますが、その馬たちはどうしているのですか。日本は種牡馬の墓場だと言われていますが、そうならないよう生産者や関係者に伝えてください」(野平祐二『騎手伝』)