~過去10年の中山記念の傾向分析~
本格化の兆し漂うソーヴァリアントが強敵一蹴へ

 中山記念は春の国内GI路線に加え、ドバイ国際競走の始動戦としても選択されることが多い一戦。それだけに実績馬の活躍が目立つレースで、過去10年の勝ち馬10頭全てに重賞勝ちの実績があった。別定GIIで地力が試される傾向が強く、重賞勝ちのない馬は割り引きたい。

◇過去10年の連対馬20頭の共通点
・芝の重賞で勝ち鞍あり(20頭中19頭)
・近1年以内に重賞3着以内(20頭中19頭)
・右回りで[3勝以上 or 重賞勝ち](20頭中18頭)
・近2走以内に1800m以上のレースに出走(20頭中17頭)
・芝1800m以上で[重賞勝ち or GI3着以内](20頭中17頭)
今年のメンバーで上記の5項目を全てクリアするのは、スタニングローズ・ソーヴァリアント・ダノンザキッド・ヒシイグアス・ラーグルフの5頭。

◇年齢別成績
・4歳  〔4.3.5.14〕
・5歳  〔5.4.0.22〕
・6歳  〔1.3.2.25〕
・7歳以上〔0.0.3.32〕
7歳以上の連対はなく、5歳馬が直近4年連続で連対中。

◇所属別成績
・美浦 〔8.5.6.57〕
・栗東 〔2.5.4.35〕
過去10年で関東馬(美浦所属)が連対を外したのは、2014年の僅か1度だけ。

これらを踏まえて、過去10年で「前走重賞を勝って臨む4~5歳の関東馬」は〔3.0.1.0〕と好成績。今年はこのデータに当てはまるソーヴァリアント(牡5 美浦:大竹厩舎)・ラーグルフ(牡4 美浦:宗像厩舎)の2頭に注目したい。(優馬データ班)