実は、かつては「男性に生まれていれば……」と思ったことがある。

「筋力的に、体力的に、どうしても敵わないと思った時、もし私が男性だったら(馬を)押さえられたのかな、(結果が)違ったのかなって思ってしまう時がやっぱり何回かありました」と言い、続ける。「でも、今はどっちでもいいですね」。果たして、その理由とは。

「男女が勝負する競技は少ないですが、走るのは馬なので。乗っているジョッキーが女性だろうが男性だろうが、馬にとってはそこまで大きな差はないと思うんです。一番の主役は馬。馬のおかげで勝たせてもらえるし、それが競馬の面白いところ。