最速165キロの直球で押す投球スタイルと同様、大谷の予想は速攻、即決だ。出馬表を見ると、すぐに(11)サトノダイヤモンドを指さした。

 「僕は(11)ですね。(1)と(11)が人気? 僕は(11)にかけます!!」

 大谷の競馬予想は20歳になった2014年以来2度目。当時推したジャスタウェイは4着に終わったが、2年ぶりの今回は自身の背番号とも一致する(11)を直感でマークした。

 野球一筋の22歳はこれまで、馬券購入は未経験。ただ、昨年11月に浦河町で乗馬に挑戦し、今年3月のオープン戦では始球式を務めた人気女性騎手の藤田菜七子(19)とも対面している。「ミッキークイーンはどうですかね? サトノノブレスは何番ですか?」とチームメートから入手した情報を気にしながらも、本命への思いは最後までブレなかった。