武豊がきょう15日、54歳のバースデーを迎える。87年の初騎乗からずっと一線級で走り続けている。
そんなレジェンドの歩みは若い世代にも響く。今月デビューのルーキー・河原田菜々は武豊に憧れて、この世界へと飛び込んだ。

 「小学4年生の時に乗馬を始めて。祖母の家でテレビ中継を見て、人馬一体となっているのがかっこいいと思って。競馬と言ったら豊さんですからね。一般家庭で育った私から見ても奇麗に乗られていて、凄く上手だなと。そこから始まりました」

 競走馬で一度でいいから乗ってみたい馬は?そんな問いかけにも間髪入れずに「キタサンブラックです!」と返ってきた。

武豊の手綱でG16勝を挙げたスターホース。活躍期は彼女がちょうど中学生になったころ。「大きくて力強い走りをしていて、人気に応える豊さんも凄いなと思いました。技術面はもちろんですけど、人柄というか私も周りの人に愛されるジョッキーになりたい。私も豊さんみたいになりたいです」と目を輝かせた。

 時は流れ、競馬学校を卒業。
晴れて、同じステージでレースに臨む時がやってきた。デビュー初日の阪神、福永祐一技術調教師の騎手引退式の時に「(豊さんから)“競馬でケガをしないこと、させないことが大事”って声をかけていただきました」とその言葉を胸に深く刻んだ。

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