7月12日(水)からアイルランド競馬は存亡の危機に直面している。レーシングTV(Racing TV)とスカイスポーツレーシング(Sky Sports Racing)が「新しい賭事規制法案で提案されている厳しい広告禁止措置が執行された場合は放映を停止する」とちらつかせたのだ。

 アイルランドの全26競馬場の独占放映権は2029年までレーシングTVが確保している。その親会社のレーシングメディアグループ(RMG)は、11日(火)夕方に委員会審議を通過した法案がこのままの形で成立すれば"アイルランドでのサービスを存続できなくなる"可能性が高いと言う。一方、英国競馬を幅広く放映しておりアイルランドでも視聴が可能なスカイスポーツレーシングは、アイルランドでの放映事業は"経済的に成り立たなくなる"と注意喚起した。

 長らく待たれていた法案は新たな時間帯規制を提案し、午前5時30分から午後9時まで賭事広告を禁止する。それは事実上、日中の競馬中継で広告をすべて拒絶するものである。

https://www.jairs.jp/sp/contents/newsprot/2023/28/1.html