二畳庵主人「漢文法基礎」復刊
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学術文庫 カンブンポウキソ 漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 著者: 二畳庵主人 著者: 加地伸行 発行年月日:2010/10/12 サイズ:A6判 ページ数:604 ISBN:978-4-06-292018-6 定価(税込):1,733円 内容紹介 「漢文」とはなにか 受験参考書をはるかに超え出たZ会伝説の名著、待望の新版! 訓読のコツとは。助字の「語感」をどう読み取り、文章の「骨格」をいかに発見するか――。 漢文読解の基礎力を養い、真の「国語力」を身につけるために、1970年代より形を変え版を重ねながら受験生を支え続けてきた名著を修補改訂。 大学入試攻略などは当たり前、第一人者が気骨ある受験生、中国古典を最高の友人としたい人へ贈る本格派入門書。 基礎とはなにか。二畳庵先生が考える基礎ということばは、基礎医学とか、基礎物理研究所といったことばで使われているような意味なんだ。 (中略)基礎というのは、初歩的知識に対して、いったいそれはいかなる意味をもっているのか、ということ。つまりその本質を反省することなのである。 初歩的知識を確認したり、初歩的知識を覚える、といったことではなく、その初歩的知識を材料にして、 それのもっている本質を根本的に反省するということなのだ。――<本書より> ※本書は1984年10月に増進会出版社より刊行された『漢文法基礎』(新版)を大幅に改訂したものです。 目次 第1部 基礎編 第2部 助字編 第3部 構文編 大幅改訂ってのは、どの程度のものなんだろう。新版を改訂ってことだからポルノ漢文収録は絶望だろうなあ。 状態可で1万、良いで1万5千か ざまあとしか言いようがないな 講談社学術文庫だし品切れは当分ないだろ 加地さんご本人が2chをご覧になっているそうですね。 >>6-9 後記にこうあります。(587〜588ページ) 「私はパソコンを扱えないので、家人にインターネット上の関係部分を出してもらって、その 様々な書き込みを読んだ。なかなかおもしろかった。爆笑、哄笑、微笑、苦笑。 ただ、古書のオークションにおける本書の値段が高く、それは私の意に反した。まずは 高校生が買えなくてはならないからである。そこで復刊を決心した。」 これ、おそらく前スレのことでしょうね。 わたくしは高校生の頃旬報の連載を読んでいた一人ですが、コドモの勉強やなにか で、亦不、不亦、不唯…而又および不独、独不なんて助字に出会うたび、連載を 読んでいた昔のことを思い出します。 沢山の高校生がこれを読んで漢文に興味を持ち、未来の先生や文学者を生み出す きっかけになれば素敵だなと思います。 >>11 「まずは高校生が買えなくてはならないからである。そこで復刊を決心した」 二畳庵△ >>14 へー。ネットでの言論も結構、現実を動かすもんだな。 だが何より加地先生、ありがとう。 復刊会社からのアプローチもあった、って書いてあった。 某サイトだろうが、一応交渉してたのね。 ご本人が見てるかもしれないので、誤解のないように注釈を入れておく。 二畳庵△→二畳庵さんかっけー→二畳庵さん、かっこいい! / ̄ ̄ ̄\ |.. | 増補版と新版もってるけど注文しましたよ |:::: ●) ●)| ヽ:::::::.....∀....ノ 今鏡が非常に長い間品切れで、復刊されたときはしばらく大丈夫だろうとおもってたら ( つ旦) もう今鏡三冊は品切れになってますねえ と__)__) これもそうなりそうで怖いので買っておきますべ 加地先生、ありがとうございます。息子に国語力検定受けさせまーす。 この本の内容について解らないところを質問したら 誰か答えてくれますか? 二畳庵師ご本人でも勿論構いませんが(笑い) 結構あるんですよね。疑問が。 >>16 いや「△」は、新聞の株式欄で株価が上がった時に付く記号を模していて「(人物が)株を上げた」 という意味の表現だろ。 間違えた・・・orz 降臨ね。 加地先生に漢字の間違いを見せるという恥をかいた・・・ 本日入手。ざっと目を通してみると、なぜか読んだことのある部分もある。 持ってなかったんだけどな。あとがきのニーチェがドラムソロの話なんかも はっきりと覚えてる。読んでて目から変な水が出てくるよ。なんでだろ。 最初に言っておくが、ワシはン十年前の高校生じゃ。二畳庵師には世話になった。だからここで書くことに悪意はない。あるのは愛のみじゃ! 漢文の専門家には共通して言えることじゃが、二畳庵師も一貫して、漢文学習に英文法の発想を持ち込むことに異を唱えておられる。ただ、その論拠とされる事例に説得力がないんだナァ。 例えば、p.36から引用する。 -------------------------------------------------------------------------------------------- 「千慮有一失」という文になると、見た目から言えば、「千慮」が主語のような気がするが、どうもしっくりといかない。しかし、英文法でゴリ押しすると、「千慮」が「一失」を「有」している。すなわち、「千慮の中に一失がある」である、と。この論理はメチャクチャである。 -------------------------------------------------------------------------------------------- しかしだ、「千慮が一失を有す」を「千慮の中に一失がある」と解するのは、(いや、そのように解されることがあるとすれば)それは英文法が原因ではない。テクストを解するセンスが根本的に欠落しておるのじゃ。 師は語感を重視されるから、「有」に対応するhaveの語感をチョット考えて見たまえ。例えば、 S has O.という文があったとき、「SにはOという事柄なり状況なりが付帯している」、ということなのじゃ。これは語源を同じくするドイツ語のhaben、フランス語のavoir、イタリア語のavere等に共通の語感じゃ。 のみならず、漢文の「有」の感覚と共通のものではないか。 漢文教育に英文法を援用する事に否定的なのは、つまるところ、言語が同族ではないというのが唯一の理由と察せられる。学者諸君の世界では影響関係をもって論証することが重視されるようじゃが、無関係のところに生じる偶然の一致ということもあり得るわけじゃ。 ここで二畳庵先生が言いたいのは、 「千慮」を主語と見なして、それが「一矢」を「所有」している というような理解をしてしまうおそれがある、 だから英文法のように考えてはいけない、と言うことではないでしょうか。 「S 有 O」と「S has O」とでは、Sの性質が異なるということで。 (Oの性質も異なる。) そもそも「英文法を適用」なんて、「英語しか外国語を知らない人間」 のうち「外国語は全部英語みたいなもん」と信じている「下下下の下」 な発想だろ。的はずれも良い所で、二畳庵先生にお出まし頂くまでもない。 一方、古代漢語の文法なんて、受験生が英文法レベルで詳しくなる必要は 全く無い。あくまで「国語力」の養成の一環としての「漢文」なのだ、 というのがこの書物で二畳庵先生が主張されていることで、ここまでは 俺も賛成。 でもね、それを正当化するために、英語まで 「どうせみんな英文も、漢文の訓読みたいに読んでるだろ」 などとおっしゃるのは、ちょっとナサケナイ。俺はそれほど英語が得意 ではないが、それでも英文は頭から linear に読んでいる。 明治時代じゃあるまいし、現代の英語教育では、英文は頭からザーッと 読めて当然だ。受験生にもそれを要求しなくては、教育的とは言い難い。 マスター、バーボン じゃなくて 本当に復刊したのか! 加地先生ありがとう! オマエラも乙! ただ密林レビューによると、文化史をまとめた第6編がないみたいだね 20年前に『漢文研究法』と比べてこちらを買ったのは、 そこが理由だっただけにちょっと残念 ま、文庫だし分量的にキツいのかもね 読んでから書き込めよ、という気がする。 (「センター試験」がどうのと本文にあるので、書き換えた、 部分もあるんだね)。 英文法流への反対理由は「主語」の存在が英語対比 漢文の場合曖昧だから、高校生が混乱するだろ、という理由が 相当つよい。上の説明、反論は誤解。 haveは単独で登場するのでなくS+haveと「S」とセット、 しかもhasと変化したりする。 異なる部分も多いのに、共通部分だけ示すのはおかしい、という趣旨。 問題演習や文化史は、「別の著作を検討中」という趣旨が あとがきに見える。気長にまてば、別著で復活する可能性 がある。 この話題には漢文と英語の双方に精通した者でないとついていけないようですな。 ちなみに、25ページの某社とはもちろん旺文社のことです。 紀伊國屋も、三省堂も売っていない。どちらの書店もレベルが低すぎる。 古典参考書のもう一方の雄、小西甚一「古文研究法」(まだ現役なんだね)への密林レビュー。 5つ星のうち 1.0 遺跡レベルの年寄り向け, 2009/5/6 By Kバタ (愛知県名古屋市) - レビューをすべて見る レビュー対象商品: 古文研究法 改訂版 (単行本) 昔話を持ち出すくらいのお年寄り受けしそうです。 くどい。 若い時にくどい文章を読ませるのって、大事なことなんだね。 助字編(9)文末にくる助字「也・◯・◯」 大阪弁で説明するなんて、お笑い。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる