アマゾンでは絶賛コメントが氾濫してたので超期待したものの
古文法研究と古文の読解のあとに読んだせいか、
どうも文章の冗長さが気になって読みにくかった。
何かを説明するのにも、小西先生が一撃で核心を仕留めるのを
加地先生は関係ないところにも乱射してからやっと当てているので
読む側にすれば、どうもムダに付き合わされている感じが多い。
大阪のおっちゃんらしく旺盛なサービス精神を発揮したんだろうけど
文字情報だけの字面にすると却ってそれが仇になってるのかな。
多分、実際の講義で聞いたら楽しいとは思うんだが。

そして、突っ込みどころの多い関係ない話が散りばめられている代わりに
例文が少ない。例文が少ないなんて面白みが少ないし、掴みにくい。
加地先生が自ら選んだ面白楽しい例文集を巻末にでもつけるべきだった。

あと、高校生向けだからサラッと言って終わりなのかもしれないが
言いかけてやめるような感じの範囲で説明されるので、もどかしいところがある。
漢文法基礎の次の漢文法発展みたいな本は出してないのだろうか。